お花見するなら標高969Mで

さりとて理由もないが今年は花見に行けていない。

SNSを覗くと、みなさん桜を存分に楽しんだようだ。羨ましくてちょっとうずうず。

花見をしないと、なんだか春がもったいなく感じてしまう。

よし。僕もちょっくら行ってみるか。

棒の嶺、頂上の桜

棒の嶺、またの名を棒の折山。この山の山頂には立派な桜があるらしい。

標高のせいかこの山頂の桜は咲くのが遅い。例年の情報をみると4月の後半、今くらいがちょうど咲いてるタイミングかも。

まだ登ったことのない山だったし、どうせ行くならハイキングがてら歩こうかと思った次第だ。

やって来たのは飯能駅。まずはここからバスに乗って登山口の「さわらぎの湯」に向かう。

休日のバスは登山客でいっぱい。一本遅らせて次のバスを並んで待てば、おそらく座れる。しかし時間がもったいないので乗り込んだ。

さわらぎの湯まではおよそ45分かかる。まあ、全然平気だ。

だんだん道が狭くなっていく感じが、山に向かってるぜ!と気分を昂らせてくれる。

少し天気が怪しいことに不安を隠せない。

はい。ここがスタートである「さわらびの湯」の駐車場。

バスに降りた人がみんなこぞって奥に向かった。あっちの方向がスタート地点なのかなと僕もついて行ったらみんなトイレに行っただけだった。

なぐりまんじゅうってなんだろう。気になる。殴るのなぐり?

ここから山頂まではおよそ2時間半のコース。

久しぶりの登山だ。いや、ハイキングかな。シーズンの幕開けにちょうどいい距離といえる。

しばらくは舗装された道路を歩く。

すぐに有間ダムに到着。

でかい。スカッと山々が見渡せて気持ちがいい。

ダムの縁をなぞるように歩く。

右側に見えるのは桜だ。

もう散ってほとんど葉桜になっている。東京の桜はすでにだいたいこうなっている。

スタートから歩くことおよそ10分。ようやく登山口らしきところにたどり着いた。

ここからは山道だぞ。

思ったよりアドベンチャー

迷う道ではなさそうだ。

山では花粉のピーク時なら粉が肉眼で見える時がある。どうやら今日は大丈夫そうだ。

大木の根元に祠を発見。

登山口の始めあたりには、お地蔵さんや祠があることが多い。登山の安全を見守ってくれていると勝手に思っているので手を合わせていく。

木の根でできた自然のアート。何でかは分からないけど太い木の根を見るのがちょっと好きだ。ちなみに木の根は雨だと意外に滑るので注意。

都心から近く、訪れる人は多い。この日もたくさんいて僕の後ろにも常に人がいた。

さほど急登もなくガシガシと登り進める。

ふと横を見ると小川が流れている。

沢に沿って登って行く。

ところどころで川を渡る箇所がある。こういうのはめちゃめちゃ楽しい。

踏み外さない限り濡れないから大丈夫。でも言い換えれば踏み外したら濡れるということだけどね。

川に溜まった桜の花びらが少しせつない。

おろっ?なんだか少し道が険しくなってきたぞ。

お子さんは楽しそうに岩を渡る。

大人よりバランス感覚がいいから余裕だったりするんだよね。

写真で見るとちょっと怖そうな箇所に見えるかもしれない。でも実際はそんな危険な箇所ではない。

このルート・・・楽しい!

もちろん道については、あらかじめ調べているのでどんな道かはなんとなく分かっている。

でもやっぱり実際歩いてみると違うのだ。写真や誰かのレポートで見るとさほどでもないのに実際は怖い道だったり。もちろん逆もある。

個人によって感じ方は違うし、こればっかりは行ってみないと結構分からないものだ。

どこか違和感がある写真。

日帰り低山にしてはザックがでかすぎる。完全にオーバースペックである。

でも、これには理由があるのだ。それは後ほど明らかに。

鎖場もあるぞ!(でも鎖に頼らなくても大丈夫なレベルです)

沢を上がりきると道に面した場所に出た。ここで一休み。

この時間になると天気も良くなっていた。むしろ暑くて汗をかいている。

山桜って遠くから見ると緑の山肌にポンポンと化粧しているみたい。

みんな立ち止まって写真を撮っていた。何だろう?と肩越しに覗くと、カタクリの花。下を向いて咲くのがなんだかしおらしくてキュンとする。

もう2時間が経過している。かなり登って来たはずだ。

そろそろ終盤かな。

お、これを登りきるともしかして頂上かな?

はい、残念。頂上ではありません。

登山あるあるだ。

僕のすぐ後ろから来た人も「頂上ちゃうんかーい」って言ってた。わかる。めっちゃわかる。

みんな一緒だ。きっと早く頂上に着きたい(もうしんどい)という気持ちがそう思い込みたがるのだ。

イロハカエデ。秋には綺麗に赤く染まるのかな。

上に空しか見えない。

さすがに今度こそ頂上じゃないかしら。

到着!よかった。今度こそ正真正銘の頂上だ。

さて、肝心の桜はどうだろう・・・

あれ?咲いてない……。

 

本来ならば右の木も左の木も満開の予定だったのに。

蕾はいつでも準備できてるぜ!って感じなんだけど。

1週間くらい早かったかようです・・・。

頂上からの景色。ヤッホーって叫びたくなる。

ある程度は山に登っているつもりなんだけど、まだ本当に「やっほー」って叫んでる人を見たことがない。一度お目にかかりたいものだ。

この木だけは少しだけど咲いている。三分咲きくらいかな。

ほんの少しだけど桜が見れたからオッケーにしとこう。

それでもお花見をしよう

さて、花見といえばお酒と美味しい料理。

僕は下戸なのでお酒は飲めない。ならばせめて料理は頑張ってみよう!

ということで、今回は普段あんまりしないようなことをしてみようと思った。

そう、山飯を作るのだ!

食材たち。この他に普段使ってるでかいフライパンなども持参した。めんどくさかったのでそのまま持ってきてしまったが本来、調味料なんかは必要な量だけ小分けにして持って来るのがベスト。

実は大きなザックの中にはこれらのものが入っていたのだ。

当日の朝に慌てて準備したのでなぜか不要なものもたくさん持って来ていた。

作る料理はパエリア。

食べた経験も一回か二回あるかどうか。もちろん作ったことはない。

なぜパエリアなのか?それはなんかオシャレで山に合いそうだったから。それ以外の理由は特にない。

普段、山に登ってもだいたいカップラーメンかコンビニのおにぎりだ。春の陽気が僕をおかしくさせたのかもしれない。

では、早速作ろう。山用のバーナーを点火し、調理を始める。

だいたいのレシピは頭に叩き込んで来た。

まずはオリーブオイルで玉ねぎとシーフードミックスを炒める。

本当はにんにくを入れたかった。しかし、冷蔵庫に入っていたにんにくは2ヶ月前に買ったものだった。朝、冷蔵庫から出すと一目でやばい色をしていたので却下した。

続いてお米を投入。この行為だけで、あ、パエリアできた。と思った。

よく分からないけどレシピには、トマトジュースを入れると書いてあった。分量はどうだっけ?

そしてレシピにはブイヨンって書いてあったけど、コンソメでもいけるだろうと自己判断。

あとで思うと、これがちょっと分岐点だったかもしれない。

ムール貝とパプリカを投入。完璧だ。パエリアじゃん!これパエリアじゃん!ってテンションが上がっていた。

欲を言えば殻付きの海老も入れたかった。でも前夜スーパーに行く時間が遅くて売り切れていたのでしょうがない。

あとはアルミホイルで蓋をして炊けるのを待つだけ。簡単である。

赤子泣いても蓋取るなとは言うけれど、我慢できなくてちらっと様子を見てみる。

火力が弱いせいだろうか。なかなか水分がなくならない。

かなり時間をかけた末にやっと出来上がった。

おお、かなりパエリアだ。これは期待できる。


さて、肝心のお味は・・・?

認めたくないが言ってしまおう。失敗だ。

 

おかしいな。レシピ通りのはずなんだけど・・・。

火力が弱かったせいなのか、味付けを適当にしたからなのか、ブイヨンをコンソメにしたせいかはよく分からない。

食べれなくはないが、これをパエリアだと言ってしまうとたぶんスペインの人に怒られる。

味はともかく料理に美味いコーヒー。これが花見だー!満足。

さて、思い残すことはないので早々に下山する。

お腹は重いが荷物は軽くなった。下山はいつもあっという間だ。

上りは2時間半かかったが、下りは1時間と少しで下山。

もちろん温泉に入って帰る。むしろ半分くらいこれが目当てだったりする。

棒の嶺、初めて登ったが思っていたより、かなり楽しい道だった。沢沿いの道は変化に飛んでいて短い距離だが登りごたえがある。

登山にかかる時間もちょうど手頃だし、ゴールが温泉というボーナスはやはり嬉しい。

僕が登ったこの日は2019年4月20日。桜はまだ早かった。

あのつぼみの感じだと、おそらくGWに入ったくらいがちょうど見頃だと思う。ただ、連休はバスが混むと思うのでスケジュールと心に余裕を持つことをおすすめする。

実は一部だけかなり焦げた。

 

 

 

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