キナバル山に登った話②_8月26日

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朝6:30起床。

荷物をまとめ、登山の準備をしてロビーへ降りる。日本で手配しておいたツアーの方が迎えにきてくれる手はずになっていて労せず国立公園まで。

迎えにきた車に乗り込みキナバル国立公園本部を目指す。車の中には僕の他に一人だけ登山の格好をした人が乗っていた。

慣れない土地のせいだろうか。起きたばかりなのに異常に眠くて車の中では爆睡してしまった。

%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%83%88%ef%bc%91本部に到着。運転手の人が手続きをしてくれるのを待つ。

img_4952ふむふむ。なんとなくしか分からない。

この時に初めて会話を交わしたのだが一緒に車に乗っていたのは日本人でシンガポール在住のOさんという。

Oさんと話しをしていたその時、地面が一瞬ガガッと揺れ、皆が小さい悲鳴をあげる。

始めは何が起こったのか分からなかったが、どこからかアースクエイクという言葉が耳に入った。アースクエイク。地震か。

日本の地震のように徐々に揺れが大きくなっていくのではなく、いきなり大きな手で大地を揺らされたような揺れ方だった。

どうやら震度は大した事なかったみたいだ。良かった。

手続きも無事に終わりお昼のお弁当とIDカードが渡される。

お弁当という響きだけでお腹が減る。外国でお弁当を持たされるなんてテンション上がる。中身は何なんだろう!開けたい!でも開けない!

img_8266このカードはとても大事でこれがないと途中のチェックポイントを通過できない。大事に首から下げておく。

このキナバル山。規則としてガイドが必ずつく。僕についたガイドは女性の方だった。

乗り合いの車に乗り込み、本部から登山口まで出発。

img_4954 登山口。タイポンゲート。

img_4955 売店がある。この先は小屋まで何も買えなくなるので必要があればここで買っておこう。

時刻は10:30になっていた。普通の登山だと既に遅い時間だ。天気は快晴。さて、いよいよ登山開始。

登山ゲートを越えるとリスがすぐ近くまで寄ってきた。というか気づくと周りにはうようよと野良リスがいるではないか。

img_4959可愛くて思わず手を差し出しそうになるが、ガイドさんにたしなめられる。どうやらリスは普通に噛むので気をつけろというニュアンスの事を言っているようだ。あわてて手を引っ込める。

img_4962歩き出す。山道を登るというのは日本とあまり変わらないか、と思いながら足を進める。

img_4987とは言え、やはり植物が違うので「ああ、海外に来たんだな」と今頃に実感。

んん、なんだか雲行きがあやしくなってきたぞ。

img_4963綺麗によく整備された道をひたすら登る。

img_4970 小さいウツボカズラを発見。

img_4977ゼンマイかな?

img_4982植物観察も楽しみのひとつ。しかし何の花かは知識不足で…。

 

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img_4981所々にトイレのある休憩小屋がありその度に休憩を入れゆっくり登る。

img_4990やがて本格的に雨がふってきた。

img_4992屋根が貴重。

img_5000レインウェアを着込む。ガイドさんはというと傘のみだ。そうか、さすが慣れていると傘でも十分かもしれない。それにしてもかわいい傘だな。

img_5001 結構降ってきた。今回は靴が登山靴ではなくトレラン用の靴なので防水ではない。という事はもちろんソックスもびしょびしょ。これ、地味につらい。

img_5003雨にも負けず。登り続けるよー。

 

そろそろお昼時。朝ご飯を食べ損ねた事もあり腹が減っていた。

ガイドさんに腹減ったアピールを身振りで伝えると次の小屋でお昼にするから我慢しろと再度たしなめられる。

img_5007やっと休憩。さてお昼だ。

出発の時に持たされたお弁当をいよいよ開ける。

img_5006おー!中身はこんな内容。日本だったらサンドウィッチがおにぎりになるところだな。リンゴが嬉しい。

驚いたのが小屋事にゴミ箱が設置されている事だ。日本では持ち込んだゴミは持ち帰るのが当たり前なのでこれにはびっくりした。

img_5017ご飯を食べたら登山再開。雨はまだ止まず。

ここでアクシデント。一眼カメラのズームレンズが壊れた。ズームが出来なくなっている。うーん。引いたのはなんとか撮れるからまあ大丈夫か。

img_5018 またウツボカズラ。

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img_5030 結構登ってきたぞ。景色も開けてきた。

img_5028こんな標高の場所でもカエルっているんだ。

img_8287 この鳥は警戒心がまったくなくかなり近くまでいっても逃げなかった(ズームが壊れているので)

天敵などがいないのだろうか。

img_829016時。やっと本日の宿泊小屋。ラパンラタ小屋へ到着!雨は変わらず降っている。

img_5071案内された部屋は四人部屋で二段ベッドが二つある。コンセントも備え付けてある。ナイス。

僕とOさんは同じ部屋だった。さすがにこの標高だと少し冷えを感じるが濡れた服を長袖に着替えると平気だった。

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img_5043着てきたTシャツを間違っていた人がいます(僕ですが)

シャワーがあったよ!というOさんの情報により早速シャワーを浴びに行く。服を脱いでお湯を出す。

ジャー。

うん。これ冷たいお湯だ。

かといって水をだすとさらに冷たい水が出る。これは…、浴びない方が正解だな…。

僕はそっと服を着てシャワーを後にした。

部屋に戻りOさんに冷たいお湯しか出ませんでした…と報告。それでもOさんは頭だけでもと頑張って洗っていた。

まあ、考えてみれば山小屋にシャワーがあるだけでも充分すぎるのだ。贅沢を言ってはいけない。

img_5048 小屋下の広場。雨が小降りの好きを狙って皆のびのびと。

 

ところで、この小屋、めっちゃお洒落だったんです。img_5074

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img_8300何このセンスの良さ!表参道のカフェか!と疑わんばかり。なんと素敵な小屋なんでしょう。

 

夕食の頃合いまで部屋でくつろいでいると新たに一人部屋に入ってきた。

僕とOさん「ハロー」

Sさん「あっ、日本人です」

この新たな方はSさんといいニュージーランドでガイド業をしているという。若い時はヒマラヤなど6千メートル級の山にも登った経験のある百戦錬磨。ニュージーランドでの話が凄く面白く興味深い。

これで日本人が三人になった。気を利かせて日本人を同じ部屋に固めてくれたのだろう。

Sさん曰く、今日は僕たちが公園本部に付く前にも大きめの地震があったようだ。

ルートが崩れ危険ならば登山も中止になるかもしれないという話だったようだ。まあ、それは杞憂に終わったのだが僕が車の中で爆睡していた時に地震があった事は知らなかったので驚いた。

マレーシアは統計的に地震の少ない国として知られている。

それでも昨年マグニチュード6.0の地震がボルネオを襲い、登山客も多数の死者が出ている。地震に敏感になるのも無理は無いだろう。

そろそろ夕飯時という事で下のフロアに三人で降りてまたびっくり。img_5051

img_5050なんとビュッフェ形式だった。3272mの標高の小屋でビュッフェ形式で食事ができるんなんて!

img_5053美味い!当然この一杯だけでなくお変わりもしてます。いかん。腹いっぱい食べてしまった。

img_5059別腹。なんとフルーツや甘いものも食べ放題。ただただ驚くばかり。

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img_8297食後もそのままお茶やコーヒーを飲みながら三人で色々な話をした。Sさんはニュージーランドの話、Oさんはシンガポールの話、僕は日本の話。

日本でもよく感じるのだがこの山の中という場所は平地と違い、人の心を開かせる何かがあると思う。

例えばコタキナバルの町中で日本人とレストランで隣になってもおそらくお互い何も話さないだろう。山中というこの限定された空間がそうさせるのだろうか。

そして知らない世界の話を聞くのはとても楽しく興味深い。いい時間を過ごす。

さて、そろそろ寝ますか、と席を立つ頃には雨は上がっていた。

僕は部屋に戻りいそいそと三脚とカメラを用意する。天気は悪いが星が出るかもしれないと期待を込めて。

外に出てカメラをセットする。ダウンすら着ておらず、Tシャツの上に長袖のシャツを着ているだけだが寒くはない。

img_5082 まだ雲が多くて星は見えない。ゆっくり待つ。

img_5093 カメラを下に向け街を撮る。コタキナバルの街なのかな?

img_5097 おっ、雲が晴れてきたか。

img_5099これが限界か。少しだけ星が出たが、また曇ってきて雨が降り出した。

さすがにもう寝ないとまずい時間だ。なんせ明日は2:45に出発なのだから。

部屋に戻り雨の音を聞きながらベッドへ横になる。

起きた時には晴れてくれと願っていると眠りに落ちた。

 

 

 

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