チョロメキを胸に。

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コンビニコーヒーをよく買う。

カップを置く。ボタンを押す。コーヒーが出終わる。以上。これだけでコーヒーが安く飲めるなんて文明を感じる。

しかし、すぐにカップを取り上げてはいけない。止まったと思わせといて最後にちょろちょろ~とコーヒーを出すのだ。なんだかキレの悪いおしっこみたいだと毎回思う。
最後のいたちっ屁とでも言おうか。これは屁なのかおしっこなのか。いや、コーヒーだ。

困るのが後ろに並んでいる時だ。コーヒーが出終わったらすぐにカップを取り次の人に代われ、、、というプレッシャーが背中を押してくる。

並んでる人「あの、、、次いいですか?」

僕「いやいや、あなたは一見さんだから知らないでしょうが、本質はここからなんです。ほら、見ていてください」

機械「ちょろちょろ~」

僕「どうですかお客さん。見ましたか。この最後のちょろちょろまでを含めて一人分なのですよ。」

並んでいる人「はあ。いいからどいてください」

僕「仮に最後のちょろちょろを待たずにカップを取ってしまったらそれはおそらく2円分くらい損をしていることになるのではないですか。あなたはそれでいいのですか?100円の支払いに対して98円分の対価しか受け取らない。毎日買うとしたらその2円が積み重なって年間で730円も損をしている計算になることに気づいているのでしょうか?」

並んでいる人「いいからどいてください」

僕「このちょろちょろにときめかないのですか!?このチョロメキに!」

並んでる人「ど、…どいてください」

僕「このチョロメキを忘れたらそれはもう死んだように生きてるも同然ですよ」

並んでいる人「…チョロメキ」

僕「そうです。チョロメキです。あなたにも幼い頃にはあったはずです。心の中にキラリと光るチョロメキが。カルピスを限界まで薄めたりカステラの薄紙を歯でこそいだり!」

並んでいる人「あ、あ、あああ・・・、い、いやしかし私はそんな卑しい人間ではない・・・はず」

僕「分かりました。では考え方を変えてみましょう。このちょろちょろ分は本来出るはずのコーヒーのあくまでおまけなのだと。余剰なのだと。
ちょろちょろの前までで100%だとしたらちょろちょろは完全な+αですよ。それだったらちょろちょろを待たずにカップを抜いてもいいかもしれない。そう、それはこの東京という街に生きるスマートさとでもいいましょうか。
しかし人間は欲望の塊ですよ。あってもあってもさらにほしがる。煩悩も108個どころではないはずだ。あなたもそうではないのですか?」

並んでいる人「あああ、そうです!私は煩悩の塊なんです!煩悩が人の形をしているようなものなんです!」

僕「そうでしょう。そうでしょう。さあ、一緒にちょろちょろを受け入れましょう。ちょろちょろの大海原を漕ぎ出すのです!大きなチョロメキを持って!」

並んでいる人「漕ぎ出しましょう!ちょろちょろと!」

こうしてコーヒーを待つ列が長くなるのである。

アイスの蓋の方がうまいって確かちびまる子ちゃんでも言っていた気がする。

ちなみに僕は待ちきれないのでちょろちょろをいつも待たない。

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