たぶんさらけ出した人が一番強い

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久しぶりにビジネス書以外の本を買った。

https://www.amazon.co.jp/ネガティブ嫁、旅に出る-うつ病治りたてで南米・スペイン巡礼183日-吉田-舞/dp/4908552061/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1524898747&sr=8-1&keywords=ネガティブ嫁

ツイッター経由でこの本の存在を知ったのだけど、この著者はスペイン巡礼もしていたのでそこに惹かれて迷わず買った。

以前「星の旅人たち」という映画を観てスペイン巡礼に興味があったからだ。

スペイン巡礼だけでなく、マイペースな旦那さんとの旅がコミカルに書かれていて、読んでいてあれこれ知らない国、土地の事を想像しながら楽しく読ませてもらった。

著者夫婦は山小屋のスタッフさんだけあって、フィッツロイなど行きたい場所は山好きな僕にとっても憧れの地だったりして単純にいいなあ、その景色を見てみたいと思う。

この本が他の旅行記などと違うところは旅の行程と並行して著者の心の動きや心理が丁寧に書かれていること。どちらかと言うとそちらがメインかもしれない。

ウユニ湖で本当ははじけたいのにはじけきれない葛藤の部分になんだかすごく共感してしまった。

多分僕がウユニ湖に行く事があっても、はしゃいでいる大学生とかを遠くから眩しく見つめている自分を想像してしまう。

ーうつ病のこと。

タイトルにもがっつり入っているが、著者の吉田舞さんはうつ病克服後に旅に出て、旅の途中にも時折うつの兆候にも襲われている。

僕はうつ病になったことがない(多分)ので、そうなった時の気持ちはもちろん理解できない。

よく思うのは、この吉田舞さんだけでなく、この人の書く文章は面白い、興味深いなと感じる人には共通して「さらけ出しているか」という事があると思う。

これはツイッターやブログ界隈で見つけた人でもだいたい当てはまっている。

それは誰かに対する憧れやいい意味での嫉妬だったり、病気のことであったり、境遇の不遇であったり。

想像するに自分のうつ体験やネガティブな部分をさらけ出すのはかなり勇気が必要なはずだ。基本的に人は自分のいいとこだけを見せたい、見てもらいたい気持ちの方が大きいはずだと思うから。

僕の話を少しだけすると離婚後の長い間は自分でも死人のように生きていた時期だなと思う。人と会う事、話すのが苦痛でしょうがなかった。

「いや実は・・・」と離婚を伝えるのがすごく恥ずかしくて情けなかった。(と自分で勝手に思っていた)

それ以上に、それを伝えた人がリアクションに困るのがもっと嫌だった。変に気を使って欲しくなかったんだと思う。

綺麗なとことか、キラキラしたことだけ言ってる人よりさらけ出している人の文章や言いたいことを見る方がよほど心が動くし、価値や得るものがあると思っている。

あとがきにて、旅に出て何か変わった?と聞かれて「変わったこともあれば変わらないこともある」と著者は書いている。

おそらくこう言った質問の背景には、旅という非日常体験で劇的に何か人生が変わること事があるのではないか?という期待のようなものを感じる。

旅から帰った瞬間に覚醒して、起業しました!出家しました!なんていう人間の方が珍しいのかもしれない。もちろん中にはいるとは思うけど。

だが、そういうことはきっとあんまりないのだと思う。

でもその経験はきっと緩やかにその後の人生に影響を与えていくものなんだと思う。