メバルの「ほっぺ」は美味しいのか?

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死んだ親父が言っていた。

メバルは「ほっぺ」が一番美味いと。

当時、子供だった僕は魚嫌いだったので、さらっと聞き流していた。

だいたい親父はそういった豆知識的なことを知ったかぶって言う人だったのでその審議も疑わしい。

しかし先日、会社の人が魚定食を食べているのを見て、ふと記憶の引き出しが開けられたのです。

それにしても、そもそも魚にほっぺたがあるのだろうか。そしてそんなに美味いのだろうか。一度気になるとしょうがない。

大人になった今、親父の言っていたことを確かめてみましょう。

 

まずはメバルをゲットしよう。

 

というわけで新木場にやってきました。

ここは釣り具も全てレンタルできるので手ぶらでも全く問題なし。突発的なアウトドアに最適です。

釣果情報。いい感じに魚も釣れていますね。

 

お店のお兄さんが親切に教えてくれるので初めての方でも大丈夫です。

道具が一式揃った手ぶらセットをお願いしました。餌もついています。

お兄さんにはサビキ釣り※を勧められましたが、断固としてウキ釣りをチョイス。

※サビキ釣りは針にキラキラした偽のエサがついていて、アジやイワシなどが釣りやすい。初心者やお子様にぴったりな釣り。

狙いはメバルなんです。妥協して小さいアジなんか釣ってる場合じゃないんですよ。

ちなみに僕は海の近くで育っているので釣りの経験はそれなりにあります。親父もよく連れて行ってくれました。

そんなプライドもあるのでメバルが釣れるまで帰りませんよ。

防波堤の先まで行っても深さは5〜6mくらいだそう。意外に浅い。

土曜日でしたがそれほど混んでいなかった。

場所はこの辺りでいいでしょう。

さて、それでは早速メバルを釣りましょう。まあ、すぐ釣れるでしょう。

サクッと釣ってサクッと帰りますよ。

エサはイソメを使います。

あんまりアップにしないほうがいいですね。

これ、僕の地元では青虫と呼んでいました。

イソメを針につける作業はちょっとコツと慣れが必要。イソメを触るのがダメな人はエビのエサなんかもあるので大丈夫です。

 

釣り開始

まあ、釣りっていうのはゆっくり時間をかけてやるものですからね。焦らずにいきましょう。

って思ってたら、いきなりウキが沈んだー!

いきなり釣れたー!まさかの一投目で!

でもこれ、メバルじゃないな・・・。なんだろう?

隣にいたファミリーの子供がタタタっと走って来ました。

「イソギンポだね!」

「お、おう、そうなんだね。ありがとう。」

これは、釣りあるあるなんですが、釣れたらなんだなんだと周りの人が寄って来るっていうのを久しぶりに味わいました。しかし悪い気はしないんですよね。

実はめちゃめちゃ小さかった。よく針にかかったね。

もちろんリリース。激闘をありがとう。

しかし幸先がいい。

この調子だと二時間後にはマグロ釣ってツナに加工までしてますね。

 

釣りの難しさ

・・・二時間が経過して全く釣れてません。

最初に釣れたのは一体なんだったのでしょうか。なんかのフリ?

対岸には東京の街並みが蜃気楼のように見えてなんか切なくなります。僕はあの都会に戻れるのでしょうか。

動かざること山の如し。

気づけばすでに昼過ぎです。腹が減ってはなんとやら。

昼ご飯にしましょう。

ここは釣り道具と一緒にお菓子やカップラーメンも売っているので安心。

田舎出身者としては、レジャーは不便さも楽しむものという概念が染み付いているのでこの便利さがちょっと怖いです。

もちろんお湯も入れられますよ。

ああ、海で食べるカップラーメンってなんでこんなに美味しいの。

お腹を満たしたら場所を変えて再チャレンジです。

まだ極小のイソギンポ一匹しか釣れていませんからね。このままではメバルのほっぺにありつけません。

しかし釣れる気配は全くない・・・。

親父がよく言ってたんですよね。

「釣れない時は魚が人生について考える時間をくれてるんだ」

って。

当時はなるほどって思ってたんですけど、釣れないことを正当化しているだけの屁理屈ですよね、これ。

それに多分、何かのコピーのパクリの気がします。いいちこの広告あたりの。

・・・釣れませんね。

 

もう海に仕掛けを放り投げたまま寝ちゃいましょう。

経験上、忘れた頃に竿を上げたら釣れてるって事が結構あるんですよ。

いやー、無事メバルが釣れてよかったー!

 

メバルの煮付け

さて、魚を一から調理するなんて何年振りでしょう。覚えてるかな。

まず、内臓を取るんですが、久しぶりにやると結構辛かった。魚の内臓ってこんなにグロかったっけ。

鱗も取ります。こんなやり方だっけ?と不安になりながらもなんとかこなす。こんなに曖昧な調理も珍しい。

終わったあと、腕が鱗まみれになってました。

下ごしらえができたらあとは鍋で煮るだけ。

多分、ここのお肉がメバルのほっぺと言われる箇所。

照りがすごい。

おお、いい感じになってきましたよ。

コソ泥みたいな味見の仕方。

完璧ですね。適当にやって上手く味付けできたので自分でもびっくりしています。

 

いよいよほっぺを実食!

あれ?なぜ悩んでいるのでしょう?

完成したメバルの煮付けを見てみましょう。

ぐっちゃぐっちゃやないかい!

 

いや、ちがうんです!これはちょっと言い訳をさせてください!

レシピを検索している時に、

「魚の頭は左にして盛り付ける」

と書いてあったんですよ。

頭を右にして煮てしまったので、お皿に移す時にひっくり返そうとして・・・

そしたら・・・身が崩れて・・・もう僕はどうしたらいいのか分かんなくて・・・

お箸もおタマも何の役にも立たなくて・・・

その結果、ぐっちゃぐちゃというわけですよ。リアルに泣きました・・・。

 

でもですね!味は自信があります!

さあ!トラブルにも負けず憧れのメバルのほっぺ、味わいたいと思います!

果たして親父の言ってたことは本当なのか?

まずは普通の身から食べてみましょう。

 

やっぱり美味しい!最高!

我ながら上手くできたと思います。下手なお店で食べるより美味いです。

 

さて、いよいよメバルのほっぺを食べてみましょう。

身が崩れたとはいえ、ちゃんとほっぺの位置を確認してお肉を確保していたのです。泣きながら!

これ、これがメバルのほっぺ。

いくよ、親父。ぱくっ。

 

・・・違いが分かんない。

美味いです。いや、身と同じで美味いんです。

ただ、身と違いがあるかと言われると全く分からなかったです。

正直僕には身と同じにようにしか感じられませんでした。

結論:メバルのほっぺ、身とあんまり違わない。

 

ただ、これは作り方で差が出そうな気がします。

僕が煮過ぎたのかもしれませんし、もしかしたら塩焼きの方が分かりやすいのかもしれません。

メバルのほっぺ、ちゃんと味わいたい人はちょっといいお店で食べることをおすすめします。ぐちゃぐちゃじゃない煮付けが出てくるはずですから。

今度墓参りに行ったら親父に言っておこうと思います。

「メバルのほっぺ、そんなに違いがなかったよ」って。

 

 

ところで、なぜヤングコーンを煮付けたのか自分でも謎です。全然合ってませんでした。

 

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