今日、英検2級を受けてきた。3級は確か中三で取った。
僕は中学校を卒業して以来、勉強というものから目を背けてきたのでいわゆる学がない。高校の進級もいつもギリギリで卒業の時ですら補習を受けることが条件になっていた。
そんな僕がなぜ英検を受けたのか。一応理由がある。
ここ何年か海外に行くことに目覚め、大きな休みの時は出かけている。いわゆるバックパッカー的な旅だ。
そもそもは、このキナバル山の登山が発端
そしてタイやカンボジアにも行ってみた。
タイでの事だ。宿にお金をかけたくないので泊まるのは決まってゲストハウス。
ゲストハウスは一階がレストランになっているところが多く、僕が泊まっていたところもそうだった。
朝食を食べている時、どこの国の方かわからないが欧米の女性が隣のテーブルに座った。
さらにその女性に対して欧米の男性が話しかけに座った。別にカップルというわけではないようだ。ナンパなのかもしれないがわからない。
すぐにその二人は仲良くなったようで話が弾んでいる。その横で一人もくもくと朝食を食べている僕。なんだか肩身が狭い。
男性の方が言う。
「なんでこの日本人は喋らねえんだ?」
話しかけられたわけではない。しかしそう言われているのは分かった。
まさにファッキンジャップくらいわかんだよ、ばかやろう、って事である。
はっきり言って悔しかった。しかし聞こえないふりをして黙々と朝食をテベ続けた。
バックパッカー同士、コミュニケーションをとるのが当たり前ということなのか。実際にゲストハウスのテレビのある休憩室のようなところはコミュニティができる。そこでの言語はもちろん英語だ。混ざれない。
僕は話さないのではない、話せないのだ。
話せないのに海外に行っても大丈夫なのか?と言うかもしれないが実際英語が話せなくても全然問題もない。単語だけで伝わるので大丈夫だ。
もう一つ、これはキナバル山に登るためマレーシアに行った時の事。
タクシーで動物園に向かっていた。運転手さんが話し好きな人でずーっと話しかけてくる。もちろん英語だ。
ところどころの単語は分かるのでオオ〜、とかイエー、とか返事はできる。
しかし話せないので僕が伝えたい事は話せない。それでも構わずにっこにこで運転手さんのマシンガントークは続く。すごくいい人だったのだ。
この時、僕が英語を話すことができればもっと深いコミュニケーションが取れた。会話のキャッチボールができたはずだ。
そんな経験があって英語が話せるようになりたい。今後も隙あらば海外に行くつもりなので腹を決めて、よし、勉強しようとなったわけである。
しかしいざ勉強するにも色々と方法がある。英会話に通うというのが一番の近道であろう。しかし英会話って結構高いので正直きつい。
自己分析をしたところ何と言っても圧倒的に単語を知らないという結論に至った。
よし、まずは英検を取ろう。そうすれば単語もいやでも覚えるし。ということでこうなったわけである。
そして、今日英検2級を受けてきた。
はっきり言ってひどい結果だ。まだ結果はでていないが自分で分かる。
適切な語句を埋めるのはまだなんとなく選べた。これはスマホのアプリで毎日ノルマを決めて単語を覚えている成果といえよう。
明らかにダメだったのはライティングとリスニング。
ライティングはテーマがあってそれについて文章を書くのだけど、テーマとなっている文章は大筋理解できた。
さて、それについてどう思うかというのが全くかけない。日本語だと書ける。文章は頭に浮かんでいるのだが、全くそれに当てはまる単語がわからないのだ。
リスティングにおいては男女の会話形式だったのだが、Xファイルの会話にしか聞こえず、最後は「モルダー、あなた疲れているのよ」で頭が勝手に締めてしまう。
まあ、絶望的な状況だがこのまま勉強を続けてあと二回くらい2級を受ければなんとか受かりそうな気がする。
これはゆっくり地道にやっていくしかないな。
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