雲取山から見える謎の白い建物

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よく奥多摩の雲取山という山へ行きます。

雲取山は初めてテント泊をした山なので特別に思い入れがあり、勝手にホームマウンテンと呼んでいます。

実はその雲取山に行った時、毎回気になることがありまして。

まずは一枚の写真を見てもらいましょう。

小高い場所から撮った写真です。

何やら奥の山の上に白いものが見えますね。

拡大してみましょう。

文字通り不自然ではないでしょうか。

写真を撮っている位置から考えるとかなりの大きさのはずなんですよね。

もっと拡大してみましょう。

お城?

これ、登山道の途中からもハッキリ見えるんです。

そして、いつもこれが何か分からなくて何だろう?何だろう?ともやもやしてるんです。

少なくとも「奥多摩 観光スポット」とかで調べても出てくるようなものではないらしい。

これ、いったい何なんでしょう?

調べたらすぐに答えが出てしまった

なんという事でしょう。

「奥多摩 白い建物」などで検索するとなんとあっさり正解が出てしまいました。

結論を先に言うとこの白い建物、大岡寛さんという建築家が建てた仏舎利塔とのこと。

仏舎利塔って?となっている人もいると思うので以下にwikipediaから引用させていただきます。

仏舎利塔(ぶっしゃりとう)とは、仏舎利(釈迦の遺骨)を納めるとされる仏塔。一般に仏塔の原型であるインドの「ストゥーパ」の様式をそのまま模して建てられた仏教建築物である。

ドーム状の構造物の上に相輪をもつ。日本では近代になって建てられたものも多い。また本来の舎利を祀るだけでなく、太平洋戦争でなくなった戦没者を祀る仏舎利塔もある。

引用終わり。wikipediaより。

そうだったのか。何かしらの宗教関係かな?とは思っていたけど、こうもあっさり分かってしまうとは。謎はどこに…。

しかし、いつも遠くから見ていたあの白い建物、実際に自分の目で見てみたいものです。

この仏舎利塔は「大寺山」という山の山頂にあるらしい。

これはもう行ってみるしかないでしょう。

たどり着くまでが登山

奥多摩駅。よく来ます。

休日の朝なので多くの登山客で賑わっています。みんな、ここからそれぞれの目的地に散っていくんですね。なんかセンチメンタルです。

僕も丹波行きのバスに乗って出発です。

歩道の狭さよ。

バスに揺られること数十分。深山橋(みやまばし)というバス停でおりました。

これが深山橋。

言うまでもなく、猛暑でございます。

奥多摩湖はエメラルドブルー。

しかしその分、空は青くみえるし、空気は美味いし、夏を感じます(つまりめっちゃ暑い)

橋を渡ってすぐにある陣屋という蕎麦屋さんの脇が登山口になります。

このタイヤの階段からスタート。

ただ、このルート、休日だというのに他に誰も登山客がいませんでした。

気楽でいいんですけど、一人だけってのは若干不安にもなりますね。

港町みたいな写真だけど湖。

少し登っただけでなんかいい景色。

写真だと伝わりづらいけどこれ、結構な角度なんです。

個人的に「山の最初と最後はだいたい急登」という格言を持っています。

つまり、登り始めと頂上付近はめちゃめちゃしんどいということです。特に最後の急な登り坂なんかは簡単に絶望ってやつを味わえますよ。

しんどい登りを過ぎると、平らで気持ちの良い山道になります。

全部の山道が平らだったらいいのに・・・、といつも思っています。もしくは全部下り。

迷いそうな箇所は、ピンクのテープがあるのでそれが目印に。

可愛い蜘蛛を発見。胴体は小さいのに脚がものすごく細長くて膝?の部分だけ白い。

蜘蛛なんて日常だと苦手なんですが、こんなシチュエーションだと全然平気。不思議なものです。

よく見る木ノ実。アルマジロみたいでこれも可愛い。

登り始めて一時間と少し経ちました。

ふと顔を上げると、木々の間に何やら白いものが見えてきました。

やはり最後も結構な登りでしたね。

ついに山頂に到着!

仏舎利塔の全貌

ついに気になっていたあの白い建物にやってきました。

最初の感想は…

何この空間!

めっちゃ白い!

日本の仏教施設の形ではない!

山の頂上だというのにぽっかりと広い空間が広がっています。ものすごい違和感を感じています。

だって、ほんの数分前まで荒れた山道を歩いてたんですよ。

綺麗な芝生してるだろ。これ、山の頂上なんだぜ。

これは、アマラバティ形という作りの仏舎利塔らしいです。アマラバティはインドの南の方の町の名前。なるほど。インドなのね。

今頃になって気づいたんですが、この山「大寺山」というんですよね。ストレートです。

では早速、仏舎利塔の階段を上がってみましょう。

堅牢な獅子が両脇にそびえます。

お尻も見ておきましょう。尻尾の返しが日本じゃないな、と思わせます。

まずお見えするのは右手を上げ、金色に輝く仏様。

山道から開けた頂上に出た瞬間、ブルーと金色のコントラストがパッと目を引いたんですよね。

背面に描かれた部分にストーリー性を感じます。

すぐ横の壁には石碑がありましたが、これは全く読めません。

と、思ったら日本語版もちゃんとありました。

仏舎利塔は円のように丸い作りになっています。もちろん一周しますよ。

ちょっと宮殿みたいですね。

あっ、こっちには涅槃仏ですね。タイのお寺とかに多いタイプです。

綺麗でしばらく見入ってしまいました。

これはどうやら、東西南北、それぞれ四面に仏様がいるようですね。

さらに回ってみましょう。

こちらの面には座っている仏様がいました。

台座には手を合わせる人々が描かれています。

裏側はこんな感じ。こちらの面は芝生など手入れの途中のようでした。

残る一面。

おそらくそれぞれの面の仏様が何かのシーンを表していたり、深い意味があるんだと思うんですが、僕は仏像についてあまり詳しくないで分かりません。もっと勉強しとこう。

掲示板のようなものがあります。

ちょっと文字の部分を読んでみます。

藤井日達という山主の方がここに仏舎利塔を建てよう!と決め、僧侶と一般の方が一緒に建立した。お釈迦様はこの水源地である奥多摩を見守ってくれている。

ということが書いてあります。東京都知事も祝辞を送ったそうです。

これがいつも雲取山から見えていた部分。

あの気になる白い建物は綺麗な仏舎利塔だった。

ずっと気になってたあの白い建物。

実際に自分の目で確かめてスッキリしました。

しかし、こんな山の上にこんな建築物があったとは驚きです。

建てるのだって色々なものをここまで運んで、人も毎回登って建築作業を行う…。想像すると過酷な情景が浮かんできます。

これから雲取山を登る際にこの仏舎利塔が目に入っても、もう気にならないですね。

むしろ、仏様が山頂から奥多摩の山々を見下ろして、安全を見守ってくれている。

そう思うだけで、なんだか登山も安心じゃないですか。

下山してゆっくりそばを食べていたら見事にバスを逃しました。

※この仏舎利塔、すっかり奥多摩に建っていると思いこんでいたんですが、正確な位置は山梨県小管村に建っています。

今回下記のサイトを参照させていただきました。ありがとうございます。詳しく知りたい方はぜひご覧ください。興味深いです。

~社寺建築☆美の追求~ 大岡實の設計手法

http://ohoka-inst.com/okutamabussharitou.html

主にツイッターにいます→@kenihare 無言フォロー嬉しいです。