深川でお化けに会えた日

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妖怪が怖いと言う人間には出会ったことがあるが、嫌いという人間に出会ったことがない。むしろ好きだという人間の方が多いはずだ。

みんな幼少の頃よりアニメや本、おばあちゃんから聞かされた話など様々な機会で妖怪に触れてきたはずだ。

かくいう僕も、もちろんそうだ。大好きだ。そんな人間なので、妖怪のイベントと聞くと自然に行かなくちゃ、という気持ちになる。

先日、深川江戸資料館にて行われたお化けのイベントが楽しかったので書いておきたい。

深川といえばあさりを使った深川めしを思い出す人も多いだろう。しかし、多分オカルト好きにとって深川といえば幽霊だ。妖怪だ。深川では夏になると怪談イベントなんかもよく行われているのだ。

この日、深川江戸資料館では「お化け縁日」と「お化けの棲家 リターンズ」という二つの催しが行われていた。

「お化け縁日」は妖怪をモチーフにしたアーティストさんのグッズなど様々な出店が行われるフリーマーケットのようなものだ。屋外でやっていたが昨年、雨に振られたこともあり、今年から屋内での開催になったようだ。

「お化けの棲家リターンズ」に関しては先に江戸資料館について少し説明しないといけない。

深川江戸資料館は江戸時代末の深川の街並みを実物大で再現した施設。

一度訪れたことがあるが、細かいディティールまで凝った作りになっていて、一歩足を踏み入れると江戸時代にタイムスリップする資料館だ。

「お化けの棲家リターンズ」ではその資料館の中に様々な妖怪が隠れており、それを探し出すという催しである。

こんなの楽しさしかないだろう。

 

まずは会場へ

駅の広告。看板に暖簾までついてる。

名前はよく耳にする駅だが、実際に訪れたのはまだ2回目か。

清澄白河駅の出口からほど近い場所に江戸資料館はある。

残暑がやたら厳しく、15時を過ぎているというのに肌が焼かれる。しかし、むしろそれこそが夏の最後っ屁だと感じながら僕は会場へ向かった。

道すがらポスターを発見。テンションが上がる。

これは佃煮屋さんの前にあった。「アレ」が何か気になるので帰りに寄ってみよう。

おっ、人だかりが見えてきた。入場規制がかかっているようだ。

「お化け縁日」は15時から。「お化けの棲家リターンズ」は18時からと開催時間が少し違う。

縁日のグッズが目当の方は早めの方がいいが、僕のお目当はお化けの棲家の方だ。

一旦、中に入って一通り縁日の出店をまわった。

しかし、お化けの棲家リターンズが始まってからもう一回出直した方がいいかと思い、近くのファミレスに避難し時間を潰す事にした。やっぱり夜にならないと雰囲気が出ない。

再び会場へ

さて、そろそろいい頃合い。現地へ向かおう。

再び行列ができていた。今度はお化けの棲家目当の列だ。

思いのほか、列はサクサクと進み、さほど待たず中に入れた。

入場料を払い、いざ中へ!

お触りは禁止です。

中に入るといきなり江戸の街並みが再現された会場が眼下に現れる。

これ、心の準備をしていないとびっくりすると思う。

江戸が再現された街並み。

今回は特別に夜間解放なので暗い照明だが、普段はもっと明るかったと思う。

再現のレベルが高くて驚く。

入ってすぐのところでスマホをかざす人だかりがいる。

何かいるのかなと覗いてみると・・・

いきなりいましたよ!一つ目、一本足が特徴のから傘お化けですね。

ほとんどの住居の中に入れるようになったいる。

こどもたちは、わーわーと楽しそう。

大人は気をつけないと子供にぶつかりそうだ。

そんな様子を部屋の片隅から見つめる座敷わらしを発見。

座敷わらしといえば岩手県の遠野。一度真冬に訪れたことがある。

レンタカーを借りなかったので降りしきる雪の中を半泣きで歩き回った悲しくも良い思い出があります。

 

少し進むと川べりに出ました。満月の夜空の演出が綺麗。

たしかこの背景は時間によって変わるはず。今は夜なので綺麗な夜空に。

ん?船に何かいる?

カッパだ。

夜空を見上げて黄昏気味なのがしぶい。

 

こちらは船宿の住居。中に入ってみよう。

常に子供達が出入りしているのでなかなか中に入れない。

そとから見るだけじゃなく、部屋の中に入れるのがいい。

こういった道具一つ一つにも手が抜かれていない。

もし、僕がここを任されたら多分全部ハリボテでごまかすと思う。

ここにも何かがいる。小さいな。なんだろう?

かえるの妖怪?でいいのかな。

部屋の中を探索すると、どうやら縁側にもなにかいるようです。

なんか可愛いのがいる。

これは「けうけげん」

wikiによると中国の仙人ということらしい。もふもふの犬のようだ。

さあ、この調子でじゃんじゃん探しましょう。

ここはトイレか・・・。

さっき、小さい女の子が「きゃー」といいながら出てきたぞ。

そうっとのぞいてみる・・・。

怖いよ!これは大人でも十分怖い!

 

お化けが怖くなくなったのはいつからだろう

友人の子供は、かめはめ波が打てると信じて本気で練習しているらしい。

目の前を走り回っているこの女の子はまだサンタを信じているのだろうか。

子供の頃、カトちゃんケンちゃんごきげんテレビという番組があった。志村けんと加藤茶が主体のコント番組だったと記憶している。僕はその番組が好きでいつもかぶりつくように観ていた。

夏になるとドラマ仕立てで怖い話をやっていた。

特にいまでも思い出すのがスイカ男。志村けんがスイカを食べ過ぎてなぜかスイカ男に変身してしまう話だ。スイカ男の容姿は丸々のスイカを頭にかぶった怪人なだけである。ハロウィンのかぼちゃがスイカになったと思ってくれていい。

当時6歳か7歳くらいだったと思う。僕はそのスイカ男が怖くて怖くて仕方なかった。トイレにいくにも怖くて母や兄についてきてもらった記憶がある。

今思うとスイカ男の何が怖かったのだろう?と思うが、それは僕が大人になった、つまり色々な経験を経てこれは作り物、現実には存在しないと思ってしまっているからではないか。ピュアではなくなってしまった証拠ではないか。

未知なるものへの恐怖。恐怖を知らねば人間は危険を学べない。アレはきっと必要な通過儀礼のようだったとも思う。

しかし、あのピュアさもそれはそれで忘れちゃいけないことのような気もする。

・・・なんの話だったか。

イベントのレポートへ戻ろう。

この資料館でも象徴的なやぐら。実際かなりの大きさだ。

ここにもいました。

写真慣れしているのだろうか。手を振ってくれている。こうみるとアイドルに見えなくもない。

江戸時代はこんな感じで天ぷらが売っていたのか。

串に刺さっているとソースをかけたくなるのはなぜだろう。二度漬け禁止やで。

ここにも何かいそう

分福茶釜だ。

しっぽが隠しきれていないのはお約束。

ん?ここは床下に何かいるのかな

床下に赤鬼がいた!

みんな屋根の上を見ている。

屋根の上に猫ともう一匹なにかいますね。

半魚人ではなく、これは「しょうけら」という妖怪らしい。

屋根の天窓から家の中をのぞいているようだ。

この住居の中からはのぞいているしょうけらがしたから見えたらしい。見逃した。

しょうけらのすぐそばには猫がいる。

暗くてわかりづらいけどこの猫、動くんだぜ。

 

猫を見て「おお、動いた動いた」と喜んでいたら、女の子が泣きわめく声が聞こえてくる。

その原因はこれだ。

ああ、これは確かに小さい子には怖いかもしれない。

こんな感じで資料館のいたるところに妖怪がいます。

違う場所では紙芝居などのパフォーマンスも行われている。

ここに載せた以外にも会場にはもっともっとたくさんの妖怪がいた。

よし。名残惜しいがそろそろ出よう。僕は全ての妖怪を探し出せたのか正直自信がない。

では、別会場で行われている縁日の様子も少し覗いてみよう。

通路には妖怪絵馬がずらり。

縁日の会場入り口。地下にあった。

それぞれのブース毎に妖怪に関する本や作品などが取り揃えられている。

一つずつ紹介したいところだが、色々な権利的な部分もあると思うので、会場の様子だけ。

ちなみに会場には、なんとあの京極夏彦先生がいたので興奮して一人ぶるぶるしていた。

もちろん見世物小屋にも入ってみた。

見世物小屋の中身について話すのはなんだか野暮な気がするので秘密。

気になる方は新宿の花園神社のお祭りに行くか、来年もここでやっているかもしれないのでそれまで我慢。

大満足で会場を後にしたのであった。

あー、楽しかった。

まとめ

会場にいた子供達、本当に楽しそうに妖怪を探していた。暗い中で遊ぶのはテンションが上がるのもよくわかる。

深川の子供達、この妖怪やお化けが近い環境で育っているのがなんだか羨ましく思ってしまった。

僕は割と真面目に小さい頃から妖怪に触れる体験っていうのは大事だと思っている。なぜなら想像力が鍛えられるから。

よく漫画や小説などで「俺は自分で見たものしか信じない」というセリフがあるが僕は首をかしげる。目に見えないものを受け入れてもいいのではないか。むしろ感情など目に見えないものの方が大事なのではないか。目に見えないものに実は真実があるのではないか。

妖怪や幽霊など目に見えないものを楽しむ。大いに結構ではないか。そう考えると鬼太郎や妖怪ウォッチの功績は計り知れないな。

多くの子供たちが楽しそうに妖怪探しをしていたこの深川のお化けイベント。

でも、実際は運営している人たちや子供を連れてきている大人の方が楽しかったのでは?とニヤニヤしてしまうようなとても良いイベントだった。

あっ、佃煮買うの忘れてた。

 

やっぱこの屋根の猫が良い(この猫は通常の時もいます)

主にツイッターにいます→@kenihare 無言フォロー嬉しいです。