[アフリカ]僕の知らないプーマとバスの自由なフォント

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先日、アフリカのタンザニアという国へ行ってきた。

かねてより念願だったキリマンジャロに登るためだ。

標高は5895m午後からはだいたい雲がかかって見えづらくなる。

そのキリマンジャロ登山に関しては、また別で書いていく。

僕が訪れたのは、キリマンジャロ登山の拠点として多くの登山客が世界各国から集まる「モシ」という街。今回はこの街にしか滞在していない。

二、三時間あれば歩き回れる小さな街だったが、やはり初めて訪れるアフリカの地。僕にとって新鮮なことでいっぱいだった。

このアフリカの街でいくつか気づいたことがあったので記しておきたい。

プーマのガソリンスタンド

飛行機を降りて建物まで歩いていけるとなぜだか嬉しくなる。

最寄りの空港はその名も「キリマンジャロ空港」分かりやすい。日本から直行便はないので、乗り換えを含め丸一日くらいかかる。

到着した初日。空港から登山のツアー会社が手配したタクシーでモシの街へ向かっていた。あたりはすでに薄暗くなっている。

ぼうっと外を眺めていると道沿いのガソリンスタンドが目に入った。

ん?PUMAと書いてある。あの誰もが目にしたことがあるロゴも目に入った。

おお、この国ではあのプーマはガソリンスタンドもやっているのか!知らなかった!

あっという間にすぎゆくプーマを見送りながら、僕はカメラを出すタイミングを逃してしまったなと思っていた。そしてまた時間のある日にここまでタクシーで来てみようか、などとぼんやり思っていた。

翌日から5日間に渡る登山に入った。そして無事に下山。

今日は全く予定のない一日。僕はモシの街をくまなく散策することにした。

モシの時計台。ここを基準に放射状に街が広がっている。

街をぶらぶら歩いているとまた出会ってしまった。

そう、プーマのガソリンスタンドだ。結構な数があるみたい。

グリーンと赤の統一されたカラーリング。

小綺麗でしっかりした印象を受ける。この街でここまでしっかりした建物は逆に珍しく感じる。

うん。プーマだ。

機能としては、いたって普通のガソリンスタンドらしい。

お店の中に何には何があるのだろう。ここでしか買えないプーマグッズなんかがあるかもしれない。できるだけ近づいて見てみよう。

残念。予想が外れた。どうやらオイルなどのカー用品しかないようだ。

「こいつ、歩いてやってきて何の用だろう?」という店員さんの目がかなり強くなってきた。ここらで退散する。

僕が知らなかっただけでプーマはこんな事業もしているのだな、なんて感心していた。

ところがその夜、スマホで調べてみて驚いた。

このプーマ、あのプーマと違うらしい。

何を言っているのだろう。

まず、僕の言っているのはあのスポーツのプーマだ。

学生時代、サッカーの上手い奴ほどプーマを履いているイメージがあったあのプーマだ。

しかし、このガソリンスタンドのプーマ、「プーマ・エナジー」という石油やガソリンなどの事業を行なっている会社らしい。本社はシンガポール。

僕らにおなじみの方、サッカーのプーマ。本社はドイツだ。

つまりは別物だということだ。

えっ?まじで?

よく見るとあのプーマとはロゴの向きも反対だし、シルエットも違う。

とんだ勘違いであった。

ま、まあ、世界は広い。そういうこともあるのかもしれない。ひとつ勉強になった。

なぜか動物の置物が配置されていた。

日本の中古車、大活躍

ランチをどうしようかなと良さげなお店を探して歩いている時だ。

ん?

レンタリース?

こんな遠いアフリカの地でカタカナの文字を見るとは。

そういえば何かの記事で見たことがある。日本の中古車はアフリカなどの国へ多く輸出されていて実はそこら中をバンバン走っていると。

注意して見回して見ると、確かに日本語が書いてある車をちらほらみかける。

なんだか不思議な感覚だ。面白い。

たしか、さっき歩いたとこにバスターミナルがあったな。よし、もっと日本語を探してみよう。

というわけでバスターミナルへやってきた。

ひっきりなしに車が出入りしている。ぼうっとしてると轢かれそうなので注意して歩く。

真ん中を仕切るように建物があって、おそらく長距離と近距離のバスで乗り場が分かれていると思われる。

ここはバスのチケット売り場と思われる。

建物の中はマーケットにもなっているので溢れんばかりの人混み。活気のある場所だ。

突っ立ていると物売りに声をかけられて大変なので、逃げるように日本語を探しにいく。

まずはこの小豆色のバス。

小野川温泉 吾妻荘。旅館の送迎バスであろう。

調べると山形県にある温泉旅館だった。

レンタカーのバス。バス自体の色合いとフォントで少し昭和の匂いを感じ取れる。

続いては自動車学校の送迎バス。確かに免許を取るためこういうの乗った記憶がある。

このバンタイプの車は「ダラダラ」という名前。乗合バスとして日常の脚として使われている。

今回乗る機会はなかったのだが、かなりの数が走っている。そしてもれなく人がすし詰めだった。乗るのに勇気が必要だ。

次にアフリカを訪れる機会があればぜひチャレンジしてみたい。

蔵王か。スキーしたことないから行ったことがないな。

こちらはスキー場のホテルの送迎バス。

隠しきれないジャパニーズ。

このように上からペイントしているが、少し日本語がはみ出だしているのもある。

「の」の後が気になるじゃないか。

これは日本の中古車じゃないかもしれない。

スクールバスだ。これなんかは校章がかっこいいから上からペイントなどせずにそのまま使っているのかもしれない。

これはほぼそのまま使われている。

あえて日本語の文字を残しているのかもしれないな。これは日本車だから信頼できるよ、って意味で。

なんとかゼミナール。これはシールが剥がれたのかな。

まだまだ写真は撮っているだがこのくらいにしておこう。キリがないのだ。それくらいたくさん日本の中古車は走っている。実はほとんどのワゴンタイプの車は日本車かもしれない。

なんでも日本車は丈夫で壊れにくいと評判なので、道路があまり整備されていない地域の国ではすこぶる信頼と人気があるらしい。

遠い異国で日本の車が活躍している。

これはなんだか少し嬉しいような気がする。いや、何も自分が車産業に関わっているわけではないのだが。

自由なフォント

ほかにも気になった点がある。

車に貼られた文字がやたら派手なのだ。また、様々なフォントが溢れているということ。

ちょっと見てみよう。

このように様々なフォントで組み合わされている。


これは比較的新しいタイプと思われる。カッティングでなく全体がラッピングされている。

ゲームのタイトルっぽい。

ナイキっぽいマークが見えるな…。


とにかく明るいカラーリング。オレンジのバスなんて素敵だ。


モータウン。きっと音楽好きなオーナーなんだろう。

長距離バスの出発前には、お土産や食べ物が窓から買えるようだ。

風を感じる。細い部分はカッティング職人が気を遣って貼らなければいけない。

僕のPCに入ってそうなフォントだが、その出番はないやつ。

こちらはちょっと上品目なフォント。またイメージが違う。

とてもピースとは思えないフォントのチョイス。

車のフロントをよく顔に例えるが、こちらは歌舞伎役者みたい。

このように宗教色を強調したシールが貼られた車も多くあった。

こちらはラスタカラー。もちろんそこにボブのマーリーさんは欠かせない。

ワンポイントのオールスターのスニーカーがグッとセンスをよくしている。

だいたいフロントガラスの下の部分は発着先が書いてある。これだと「モシ」から「ウラ…マウェラ…ワミ?」を行き来するということ。

このようにかなり感性で好きな文字を好きに貼っているようにみえる。流行りなどもあるのだろうか。

中には「YOKOHAMA」や「YAKUZA」などと太いゴシックが大きく貼られた車もみかけた。そこに深い意味はないように見受けられる。

これは何かに似ているな、と思っていたら、そうだ!Tシャツだ!

Tシャツに書かれた意味不明な英語。あの感覚に近いのではないかと思い当たった。

自分がかっこいいと思った文字を好きなフォントで好きに装飾する。そこに深い意味はいらない。いいではないか。

遠くアフリカの地で僕の目に入ってきた溢れんばかりのフォント。

一見、混沌と散らばった個性だが、僕にはそれがとてもおしゃれに見えたのだ。

もし、アフリカに行くことがあれば、そういった部分にも目を向けて見ると楽しいだろう。

 

これはチーター。

主にツイッターにいます→@kenihare 無言フォロー嬉しいです。


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