[アフリカ]キリマンジャロ登山①

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海外の登山に興味があった。これは登山をしているものが当たり前に持つ感情かもしれないが、できるだけ高い山に登ってみたい、という気持ちによるものだ。

そう考えた時、日本の限界、富士山を超えて、自然に目線は海外に向いていた。

その結果、マレーシアのキナバル山台湾の七星山に登った。(七星山は低山だけどね)

次に目指したのはキリマンジャロだ。5895m。

標高こそ高いが、実は登攀技術、ロープやピッケルなどを使わず、普通に歩くだけで登れる山なのだ。僕には登攀技術も経験もない。

今回のキリマンジャロは春から計画し、かなり早い段階で航空チケットを取り、登山のツアー会社に予約をしていた。

なお、キリマンジャロは登るにあたって、ガイドさんやポーターさんなどが必須となるのでツアー会社を通さないといけない。

つまり勝手に行って、勝手に登ることはできないのだ。

日本に海外登山専門の代理店もあるが、僕は直接タンザニアのツアー会社にメールでやり取りをした。

日本語で文面を書いて翻訳し、少し手直しをして送る。相手から帰ってきたメールを翻訳し、また返信する。そんな慣れないことを何度か繰り返していた。

そのほか、ビザを取ったり、予防注射が必要なのかよく分からなくてバタバタしたり、休み中にできるだけ迷惑をかけないよう、仕事を前倒しで終わらせたりとなんだかんだと準備をしてきた。

そして2018年9月12日。午前中で早退し、家へ戻る。

成田出発なので移動に結構時間がかかる。エクスペディアで「おっ、こっちの方が何千円か安いやんけ」ってチケットを取っても、実は成田までの交通費を考えたら高くついたって経験はないだろうか。今回がまさにそれであった。

夜に成田を発った。飛行機の中ではほとんど死んだように眠ってしまった。機内食のタイミングで隣の人がその度に起こしてくれる羽目になった。ありがたい。

適度の緊張はあったが、それより座席が3列シートの窓側だったので、トイレに行くタイミングに気を遣ってそれどころではなかった。

初めてのアフリカ

「キリマンジャロ空港」へやっと到着。日本との時差は6時間。腕時計の数字を現地時間に調整する。

成田→ドーハ→ナイロビ→キリマンジャロ空港。丸一日以上かかった長い往路だった。

飛行機を降りて歩いて空港へ行けるのはなんだかテンションがあがる。なぜだかはわからないけど。タラップ?やバスに乗るより飛行機が身近に感じるからかもしれない。

空港の建物へ入る前にイエローカードを持っているかチェックが行われている。僕は持っていないのでここで少しもめた。

イエローカードは黄熱病の予防接種を受けている証拠なのだ。多分黄熱だからイエロー。アフリカ諸国に入国の際はビザと同様に必須となっている国の方が多い。

キリマンジャロがあるタンザニアは現在のところ不要になっている。しかし、イエローカードが必要な近隣諸国からタンザニアへ入国する際は必要になる。

ここがやっかいなところで、僕はナイロビを経由している。ナイロビはイエローカードが必要な国なのだ。

しかし、短時間の乗り換えだけならば不要と大使館に確認していたので安心して取得していなかった。

しかし、なんでないんだ?としつこく聞かれ、通してくれない。

なんとかナイロビの滞在時間などを必死で説明してやっと通してもらえた。こんなところで入国できないとか冗談じゃないぞ。

入国審査はすんなりパス。空港を出ると一緒の飛行機に乗っていた何名かが待合所のようなところに立っていた。皆、ツアー会社の迎えを待っているのだ。僕も習ってそこに立つ。ここはタクシー乗り場も兼ねているのでドライバーが頻繁に声をかけてくる。

それぞれに迎えが来て街に向けて出発していく。最終的に僕だけがぽつんと残った。なんかいつもこうだな。

待てども待てども僕の迎えは来ない。到着の便名や時間は前日にもメールで送っていたのに。おかしいな。後ろにたむろしているタクシードライバーが声をかけてくる。

「君はどこのツアー会社に頼んでいるんだ?ああ、あそこか」

しばらくしてドライバーは電話をかけた後、僕に話しかける。

「君のドライバーは僕だ」

えええっ!なにそれ?このドライバー、さっきまで暇そうにしてたじゃん!

おそらくこういう事らしい。

ツアー会社は僕の予約か到着時刻を忘れていた。待ちぼうけしている僕をみかねたタクシードライバーがツアー会社の社長に電話をかけてくれた。おそらく知り合いなのだろう。で、ボスは彼にその日本人を街まで送迎してくれ、と。こうなったわけだ。

僕の想像も入っているが、たぶん当たっている。まあ、いいや。街まで行ければ。

 

タクシーは僕の知らない街を走る。あたりはすでに暗くなっている。

道路にはところどころにボコッと波状に浮いた箇所がある。もちろんスピードを出したままそこに突っ込むと横転するので、その度に止まりそうなくらいスピードを落とす。スピードを落とさせるためなのだろうけど、あれはなんていう名前なのだろう。

道路はアスファルトだが、その両脇は赤い土の道だ。そこをポツンポツンと歩いている人がいる。仕事帰りや学校帰りなのかな。

たまに商店らしきものも見えるが夜はしまっているらしく、厳重に格子でバリケードされていた。治安よ。

初めて訪れる街をぼんやり眺めながら、タクシーはモシの街についた。40分くらいはかかっただろう。思っていたより空港から遠かった。

タクシーはとあるホテルの敷地に滑り込んだ。

 

ロビーででかい男性が待っていた。ツアー会社の人だ。

挨拶をして、そのまま登山料金についての確認やルートやスケジュールなどについての簡単な打ち合わせをした。

明日の朝、ガイドさんが迎えに来てくれるらしい。

なんとか無事にスタートできそうだ。

入り口にあった絵。銭湯にある絵みたいだ。

これは・・・。おそらくいいホテルだ・・・。

登山前と登山後の二泊は登山料金に含まれていたので期待していなかったのだが、どうやらこれはそこそこの値段がしそうなホテルだな。寝るとこなんて屋根があればまあいいか、くらいの感覚なのでちょっと恐縮してしまう。

見慣れないものがある。

これは蚊帳だ。アフリカ地域のホテルでは一般的らしい。蚊帳を使うのは初めてだ。

広げるとこんな感じになる。

まだ夜ご飯を食べておらず、ひどくお腹が空いていた。何か食べよう。

一階にレストランがあったはずなので、荷物を置いて早速降りてみた。

平日だからだろうか。他にお客さんは見当たらない。

メニューを持って来てもらう。さあ、アフリカに来て初めての食事だ。どれどれ。

んんん、ディナーメニューはピザしかねえ。そのかわりピザに関しては豊富な種類がある。なんだよそれ。

これは後でわかったのだが、このホテル、ピザの配達もしていたくらいだからピザがうりなのだろう。

適度な値段のものを注文。忘れられたかな?と思うくらい待っていたらやっときた。

おお、結構でかい!ああ、これは美味しい。注文を受けて一から作るとこから始まるから時間がかかったのだな。

丸々一枚なんて食べきれないと思っていたが、待たされたお腹の吸引力はダイソンにも劣らなかった。

つまようじ入れが顔みたいに見えてよかった。

お腹も落ち着いたところで部屋へ戻る。

シャワーを浴びたらお湯が出た。うん。やはりいいホテルだ。お湯がでるなんて。

明日からいきなり登山開始となるので早めに就寝した。

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