洗濯機で作るフルーチェ

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先日、洗濯していて思った。

「この回転、料理に使えるのではないか?」

何の料理が作れるだろう?

回転させてできるもの。つまりは「混ぜる」という行為に対してできるもの。

唐揚げの下味付け、生クリーム、漬物、寿司(これは間違っている)などなど。

できれば混ぜるだけで完結させたい。

となると、あれだ。フルーチェだ。

洗濯が終わると同時にデザート完成。こりゃ一石二鳥だ。

やってみよう。

フルーチェを用意

現在も売っているのかちょっと不安だったが、普通に売っていた。

フルーチェ。たしか子供の頃に西田ひかるがCMをしていた記憶がある。

調べてみると1976年に販売が開始されていた。ずいぶんロングセラーだ。

このフルーチェとこんにゃくゼリーの二つは、「世の中にこんなうまいものがあるのか!」と、幼い僕の世界を拡げてくれたお菓子だ。

母の買い物についていくと、こっそりカゴの中へフルーチェやこんにゃくゼリーをそっと入れるのだ。

もちろんお会計の時に母は気づくのだが、結局は「もう〜」と言いつつも買ってもらえていた。思い返すとなんとほのぼのした光景だろう。

お母さん。可愛かったその子供は今、洗濯機にフルーチェをぶっこもうとしていますよ。

フルーチェは冷やしてはいけない。今回、一番有益な情報。

フルーチェの元と牛乳をまぜるだけ。なんて簡単なのだろう。

なお、フルーチェを作るのも食べるのも30年ぶりくらいだ。

パッケージの中はレトルトパック。

こんなだっけ。過去の記憶は全くない。そもそも子供の頃、自分で作ったことがないのではないか。

まずはフルーチェの元をジップロックに注ぐ。

ジップロックは登山に行くときもよく使う。明日は山行くんだっけ?って錯覚に陥った。

次に牛乳を同じ袋に入れる。

布団圧縮のジップと同じだ。

ジップロックの袋をしっかり締める。以上。超簡単。

バッグ・イン・バッグ方式。

もし、だ。

もし、これで洗濯機が壊れたらその余計な出費は僕の経済を簡単に破綻させる。そして本当に凹むと思うので、保険としてジップロックを二重にした。

ちょっと、もう振ってしまいたい衝動がある。

 

躊躇する洗濯

うちの洗濯機は残念ながら外置きだ。台風の次の日とか洗濯機がめちゃめちゃ汚くなっているのを見るといつも悲しくなる。

一階なうえに道路に面しているので、たまにゴミが捨てられる。

家事は嫌いではないのだが、洗濯だけはどうも好きになれない。

・掃除→部屋が綺麗になる。嬉しい(プラス)

・料理→美味しい。嬉しい。楽しい。大好き(プラス)

・洗濯→・・・。

家やマンションは購入した時点で中古となり価値が下がる。

例えば、服も同様で、新品の服を買った時点で「0」としよう。

ひとたび袖を通した瞬間に中古になり、そこでマイナスとなる。完璧に洗濯をしても0に近づくことはあっても0を超えることはない。

つまり洗濯というものは、どう頑張っても0に近づくことはあってもプラスにはなり得ない。これが僕の洗濯に対するモチベーションが上がらない原因だ。消耗品ゆえ、仕方がないことなのかもしれないが。

まあ、屁理屈を言ったが、干すことも含め結局、洗濯ってめんどくさいのだ。

しかし、案外こまめに洗濯はしてたりする。

いつものように洗濯物を投入。

液体洗剤を使うような繊細な服を着たことがありません。

またいつも通りに洗剤を入れる。

ここに先ほどのフルーチェを投入するのだが……。

なんだかとてもタブー感がある。

なかなか放り込めない。

中でぐちゃぐちゃになる不安と、食べ物を汚れ物と一緒にすることに躊躇してしまっている。

いいのか…?

えいっ。

一線を超えた。たぶん今なら空も飛べるはず。

いつも押すときにヤッターマンの「ぽちっとなー」が頭に浮かぶ。

先程までの背徳感はどこに。すっきりしている。

そうか、エマニュエル夫人もこんな気持ちだったんだな。

あとは任せた。

人生はマルチタスクの連続だ。

洗濯している、いや、フルーチェを作っている間に別のことをしよう。これは洗濯フルーチェの大きなメリットだ。

アイロンをかけたり、

毎週末恒例の掃除を行う。

ガラスなんて普段拭かないが、今日は一線を超えた万能感ゆえにやってしまった。ついでに換気扇まで掃除した。今なら渡辺篤史さんが急に部屋にきても自信を持って迎え入れる。

そうしていると、ピピー、ピピーとうるさく呼ぶ音がする。

ちなみに外置きなので夜遅くなってからの洗濯はもちろんしないようにしている。

ガラス戸を開けた時の「待ってたぞ」感。

蓋をあけるのがためらわれる。

洗濯完了のアラームが無事に鳴ったということは、少なくとも壊れてはいないはず。しかし、洗濯層の中で大惨事になっている可能性は大いにある。

ドキドキだ。

無事生還。よくぞご無事で。

ジップロックすごいな。これは二重にしなくても良かったかもしれない。

杞憂であった。今更、ジップロックの信頼感に感心した。

ぷるぷる。

おお、ちゃんと固まっている。器に移してみよう。

牛乳が少し多かったかもしれない。正直、少しぷるぷるが足りないか?

透明な器など持っていないので全く映えないものになった。せめてハーブ?木の葉?くらい散らしてやればよかった。

さあ、30年ぶりに食べてみよう。ぷるぷるを口に放り込む。

あまいヨーグルトの風味が童心を蘇らせる。

その童心とは西田ひかるのことだ。清楚系のイメージしかなかった西田ひかる。しかし、実はナイスバディだという情報を得た瞬間、幼な心に悶々とした過去を思い出す。エモーショナル。

フルーチェは童心の味だよ。

回転する力だけでは少し弱かったか、牛乳の量が多かったのか、イメージしていたより固まりが弱く、プルプル感が少なかった。上下の動きも必要だったのかもしれない。

最新の洗濯機は上下に振る機能もついているかもしれないから、もっとうまくできるはず。最新の洗濯機なんて知らないけど。

もう一線を超えてしまったから次は別のものに挑戦してみようか。きゅうりの浅漬けなんかお手頃かな、なんてふわふわと思っている。

 

でもやっぱ洗濯めんどくさい。

主にツイッターにいます→@kenihare 無言フォロー嬉しいです。