見逃すな!姫路城の刻印石

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母が現在、姫路に住んでいるので年に何回か訪れている。

今回訪れたのは法事のためだ。

この時、時間があるといつも一人で姫路城へ行っている。

特別に城マニアなわけでもないのだけれど、なんとなく行ってしまうのだ。

そういえばあんまり城の事を知らないや、と思って調べてみると、さすが歴史ある建造物。色々と気になる謎が。

特に僕が「おっ」と思ったのは石垣の石について。

なにやら石垣の中に刻印がついた石がいくつかあるらしい。

これは何やら秘密めいた匂いがしますな。

よし、探してみよう!

 

お城へ行く前に姫路を楽しもう

いきなり話が脱線するが、僕なりの姫路の楽しみ方があるのでちょっとご紹介したい。

ホームの蕎麦屋さんってなんでこんなに惹かれるんでしょう。

まず、姫路駅で駅そばを食べることを強くおすすめする。

これ、ほんと美味しいのでぜひ味わってほしい。

出汁は和風出汁、麺は中華麺という案外ありそうでない組み合わせなのだ。これがすこぶる美味くて安い。運営しているのは「まねき」という会社。

いつも姫路にくるとお腹が減っていなくても食べてしまう。もう儀式のようなものだ。

立ち食いが苦手な人は、新幹線の改札前に店舗があるのでそちらへどうぞ。

姫路駅は改札を抜け、駅を出るとすぐにお城が見える。

白飛びしてしまったが、この時点で余裕で見える。

改札抜けたら2分でお城。

そのまま、まっすぐ歩いて城へ向かってもいいが、僕は商店街を抜けていくルートをおすすめする。

右に進むと商店街の入り口がある。サンマルクが目印。

みゆき通り。良い名前の商店街だな。

名前の由来を調べてみると、1903年に明治天皇が行幸(ぎょうこう・みゆき:天皇が外出すること)して閲兵式を行った。

この商店街がその際の道であったというところから御幸通り(みゆきどおり)という名前になったそう。

ちくわパンなる見慣れない文字。

商店街に入るとすぐ右手に「ハトヤ」というかまぼこ屋さんがある。ここにも寄ろう。

この文字は黄色以外に考えられないな。

まねきの駅そば同様、僕にとって姫路といえばこれになっている。

さっき駅そばを食べたばかりなのにこれも買ってしまう。美味いものはいくらでも腹に入る。

磯部風に揚げたパンにちくわとマヨーネーズ。美味しくないわけがない。

パンを頬張りながらみゆき通りをぶらぶらと歩く。

右のガチャはスルー。

なぜか射的をやっているお店があったり、

なぜか薬局に猪の剥製家族がいたりする。

程よい人通りの商店街はせわしすぎず、また古すぎずでちょうど良い雰囲気なのだ。

そして個人的にテンションが上がったのがこれ。

「メガネの〜♪三城〜♪」というフレーズが幼少の頃より頭から離れない。

メガネの三城。

なんとこの四軒、全てミキ(三城)なのだ。なんでも姫路はメガネの三城の発祥の地らしい。カフェも併設するほど気合が入っている。

それにしても店舗の区別はどうしてるんだろう。

みんなどこへ行ったのだろう。

後半になるとなぜか人通りが少なくなる。

そして商店街を抜けると姫路城に着く。

今日は広場でイベントをやっていた。

もちろん寄ってみる。

知ってるような……知らないような……。

個人的には右から三番目の「しろまるひめ」のストレートさとシンプルさが好きだ。素直にかわいい。

つい前置きが長くなってしまった。城にいこう。

姫路城の刻印石を探す。

この信号を渡るとすぐにお城。付近にはおみやげ屋さんなどもある。

白い。白いな〜。

姫路城の別名は白鷺城という。

お城の城壁が真っ白で白い鷺(さぎ)が舞い立つように見えることからその名が呼ばれたそう。※由来は諸説ある。

近年、大規模な改修工事が行われ、その外観は白鷺の名にふさわしく、一層白くなった。

改修後、瓦まで白くなったのには正直驚いた。昔は普通に瓦のグレーだったので。

なお今回、天守閣には登っていない。

この記事、天守閣を紹介しない唯一の姫路城レポートなのではなかろうか。

この先がチケット売り場。大人は1,000円。子供300円。

さて今回、僕が見つけた刻印をマップにしてみた。

ざっくりしてはいるがおおよその位置の参照にはなると思う。なお、姫路城の門は「いろはにほへと・・・」の名前が付いている。

僕が今回見た限りでは刻印石を8箇所発見した。おそらくもっとあるはずだ。

 

刻印石。なんのために掘られたのか?

これ実は、はっきり分かっておらず諸説ある。

お城を築城するにはもちろん、たくさんの建築屋さんや石屋さんが関わっている。

その時に、石を他のグループの石に盗まれないよう、家紋やマークを刻んで目印にした。という説が有力で、僕も多分そうなんだろうな〜と思う。

石ももちろんただではないし、盗んでも分からないだろう。

昔、ビックリマンシールの盗難対策で、裏にエンピツでマークを入れたのと全く同じだ。

では、順番に刻印石をご紹介しよう。

①斧の刻印

最初にここを紹介しておこう。

実は一つ目はお城に入る手前、道路から橋を渡ってすぐの大手門(桜門)のところにある。


お堀を渡ってすぐ。実質的にお城の境内の入り口だ。

実はここにとびきりキャッチーな刻印がある。

ここだ。

 

お分かりいただけただろうか。

石に斧のマークが刻まれているのだ。これは結構大きめかつ、とても分かりやすいので見逃さないようにしよう。

しかし、なぜ斧なのだろう。それは謎だ。棟梁の趣味かもしれない。

②「いの門」の逆三角

続いては、チケット売り場を抜けて間もなく「いの門」の横だ。

ここなのだが・・・

逆三角がお分かりだろうか。

実はこれに関しては正直、刻印なのかどうかちょっと自信がゆらぐ。小さいし、自然にできた傷と言われるとそうかもしれないと思ってしまう。

でもやはり、人工的に削っているように見えるからこれも刻印だと思う。(違ったらごめんなさい)

③扇の勾配のひし形

続いて「ぬの門」付近。ここは刻印石やちょっと変わったものが集まっている。

これが扇の勾配。

上に行くほど反り上がっている。この曲線が、広げた扇に似ていることから扇の勾配と呼ばれている。

ここは矢印の部分に刻印がある。

これはシンプルにひし形。

家紋かな?とも思う。扇の勾配は見学スポットなので、刻印の存在を知らない人でも気づくかもしれない。ここで「家紋かもな」というダジャレを思いついたが封印しておく。

番外:ハートの石

さて、ここで刻印とはないのだが、姫路城の石垣にはハートの形をした石がある。

これは近年有名になったもので、なんでも訪れた小学生が偶然発見したそう。そんなことがあるんだ。

そのハートを探し出して待ち受け画面に設定すると、恋が成就するとかしないとか。

また、同じ面に大きな顔もあるという。場所は上記の扇の勾配とくっついている石垣である。

それがこれである。

左は先ほどの扇の勾配。

さて、この石垣にハートの石と大きな顔が隠れています。

ちょっと探してみてください。分かりますかね。

正解は

 

左のほうにあるこれです。

これは、確かにハート。

ちなみに顔の方はこうでした。正解しました?

これが意図的なものなのかどうかは不明らしい。でも偶然にしては出来過ぎじゃない?

では、次の刻印へ行きましょう。

④石段の刻印

この扇の勾配と、ハートの石の右側に抜け道のような箇所があります。

入り口が狭いのは攻められた時に有利に戦えるからでしょうね。

この石段を降りて反対から見ると……

ここにもしっかりあります。しかも二つ。
家紋かもな。

二つ同じ位置に並べるとは何かの意図が感じられる。

⑤シャチホコ横の階段

このハートの石の横、「ぬの門」をくぐると広い空間になっていて、お菊さんの井戸があります。播州皿屋敷でおなじみのお菊さんですね。

以前お菊さんとお岩さんの違いについて書いた記事はこちら

おさらいでもう一度、言っときますが

顔が腫れてうらめしやがお岩さん、皿を数えるのがお菊さんです。

播州皿屋敷の舞台、播州は兵庫県ですものね。

覗くと底にはお金がたくさん溜まっていた。

トレビの泉もそうだが、なぜ人は水のあるところにコインを投げ入れるのだろう。

ここには歴代のシャチホコが展示されています。

そうそう、シャチホコにもオスとメスがあって通常はつがいになっているのだが、ここ姫路城の「シャチホコはどちらもメスだという。

オスかメスを見分ける方法は、口が開いている方がオス。閉じている方がメス。神社の狛犬と同じかな。※例外があるかもです。

次の刻印はそのシャチホコの展示されているすぐそばの階段。

立ち入り禁止になっている。

先ほどと同じ模様と扇の勾配にもあったひし形。

これはコラボ?feat.ひし形?

場所も近いし、石垣を担当していたチームが仲良しだったのかもしれないな。

⑥お菊さんの井戸裏の刻印

お菊さんの井戸のすぐ裏の壁にも発見した。

立ち入り禁止で石垣が遠かった。しかし、自分でもよく見つけたなと思った。

手前の木が邪魔してピントがどうしても合わなかった。

欠けた円とその中に線が見えた。

しかし、明らかに位置が中途半端だ。

実はもっと大きな石で、石垣に合わせて割られたのか、もしくはど真ん中に刻印しないちょっとひねくれたセンスの人が掘ったのだろうか。

謎は謎のままだ。

 

⑦備前丸の卍

さらに上に登る。このルートはちょうど天守閣を登った人が降りてくるルートと逆になる。

この石垣にもないかと一つ一つ目をこらす。

これはただの傷なのだが、もうなんでも刻印に見えてしまう。

これは苔だ。

右手には腹切丸という恐ろしい名前の建物がある。

名前から切腹用の部屋……?と思ってしまうが、特にここで切腹が行われていたという証拠はないようだ。

これが腹切丸。この辺りは修復中だった。

これは「備前門」

この矢印で指している石は石棺。つまりは柩である。

シャチホコの横に展示もしてある。

当時は築城にあたって石が足りなく柩までも使用したという。姫路城の石垣には柩の他に、石臼や灯篭なども使用されているという。

この石不足のおかげで、刻印されている理由はやはり盗難防止説が強い気がする。

備前門を超えると備前丸という広い空間に出る。ここはお城を綺麗に見ることができるスポットなので、観光客がたくさん。

数が多すぎて探すの大変なんですけど……。

実はちょうど、年配の方がお孫さんに刻印について教えている場面に出くわした。

すぐそばで会話を聞いていた僕は、しめしめと思いながらたやすく刻印石を発見したというわけだ。

それにしても刻印のこと、知ってる人は知っているんだなと思った。

ちなみにお孫さんは、全く刻印に興味を持っていなかった。

それがこの位置。ここに本当にあるの?

マジ卍。

刻印のマーク自体にはあまり深い意味はなさそうな気がしてきた。

備前丸から見る夕日はきれいだ。ただ、天守閣から見る方が多分もっと綺麗。

姫路城が閉まる時間は16時と少し早い。

やばい。時間が迫っている。急げ。

⑧西の丸の石垣

今度は反対側の西の丸へやってきた。

かなり怪しいかもしれない。刻印を探してるだけなんです。

西の丸には回廊がある。(これは回廊の出口)

ここでも一つ発見。

遠くだったが、注意して歩いていたらすぐに分かった。

柄杓?

長い柄の先に四角。家紋にしては横長すぎるし、なんだろうこれは。

本当にわからない。

姫路城の刻印まとめ

思っていたより多くの刻印石を見つけることができた。

何回も同じところをぐるぐる歩き回ったので、すっかり城の地形も頭に入ってしまった。

多分見逃している刻印もあるはず。(実際にこれを書いている際、いろいろと調べながら書いてるのだが、五芒星の刻印もどこかにあるらしい)

あえて刻印の面を外に出しているというのは、「この部分は俺たちが作ったんだぜ」というサインのような気持ちがあったのかもしれないなと思った。それくらいはしてもいいだろう。

天守閣に登るのも、もちろん楽しいのだが、こういった石垣の刻印も探し歩くと地味に楽しい。

家族や恋人と訪れた際、この刻印の知識を披露すると少しだけドヤ顔できるかもしれない。

お城なんてものは謎だらけだ。この刻印石だけじゃなく、お城に関して他にも謎めいたものや伝説はたくさんある。

そういった観点から見学してみるとまた違った楽しさがあるのでオススメだ。

姫路おでんは生姜醤油につけて食べるんだよ。

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