水陸両用バス、スカイダックでザッパーンしてきた!

先日、スカイツリーの周辺を散歩していた時のことだ。

見慣れない車が走っていた。

街に見慣れないものがあると二度見する。

たしか水陸両用のバス、スカイダックだ。テレビか雑誌かで見たことあるが、本物を見たのは初めて。

水陸両用ってどういう仕組みなんだろう。実物を見てしまったら気になってしょうがないではないか。

気がつくと数日後、僕はこのスカイダックというバスの予約をとっていた。

スカイダックに乗る

乗り場はスカイツリーからほど近い業平一丁目の交差点にある。

目と鼻の先にスカイツリー。全然写真に収まらない。

10時10分のバスを予約した。

出発の20分前には集合、とメールに書いてたので早めに家を出たら9時半に到着してしまった。遠足を楽しみにしてる子供みたいじゃないか。

冷暖房はない。冬は寒いので暖かい格好で。

料金は大人2,900円、こどもは1,400円。

記事も序盤だが、金額の価値は十分あると言ってしまおう。

ちゃんとバス停があるのがいい。

チケット売り場の裏に回るといきなりバスが止まっていた。隙間にすっぽりハマっているのが少しかわいい。

テールランプが覆面レスラーのよう。

背後に回るとスクリューが見える。もちろん水に入った時に活躍するはずだが、思ったより小さいと思った。こんなものなのだろうか。

そうか、そうだよな。窓はビニールだよな。

チケット売り場にパンフレットがあったのでもらってきた。ルートはこの通り。

なお、僕はスカイツリーのコースを選んだが、他に横浜やお台場のコースもある。

スプラッシュポイント。やはりここがハイライトだろう。

出発時間が近くなり、人が集まってきた。

ハシゴの階段で順番に乗り込んでいく。席は決まっているので慌てる必要はない。

椅子なども、もちろん濡れてもいい素材でできている。

救命胴衣もしっかり備わっているので、もしもの時も安心。

天井もビニール。スカイツリーがよくが見える。

窓は半分開けることができる。今日は天気が良いいのもあって、みんな開けていた。

バスとして出発。

「今日初めてスカイダックに乗った人は手を上げてくださーい。はーい。全員ですね〜」

道中は、お姉さんが楽しくガイドしてくれるので暇を持て余す心配はない。

普通のバスよりちょっと車高が高い。微妙に体験したことのない目線だ。

もちろんバスは一般の道路を普通に走る。何も特別ではない。

道ゆく人にはめちゃめちゃ見られる。中には手を振ってくれる人もいるのだ。

いつの間にかバスは亀戸に入っていた。

「はい。ここでクイズです。水に入る時、このバスのタイヤは飛行機のようにしまうでしょうか?」

「???」

ぼくもどっちだろうと思った。これは正解がわからない。

「タイヤはしまいません。そのままで水に入ります」

なるほど。そうなのか。トランスフォームするイメージが浮かぶのはアニメのせいだろうか。

「左手に見えますのは亀戸天神です。もうすぐ梅まつりが始まりますよ〜」

などと季節の情報もしっかり伝えてくれる。なお、梅まつりは3月10日からだ。

窓を開けているので実はちょっと寒い。乗るときはあったかい格好でね。

「乗車いただいた皆さんにプレゼントがありまーす」

そういってガイドさんが全員に笛を配ってくれた。

やはりアヒル。

白色とオレンジが選べた。僕はアヒルっぽいという理由でオレンジをチョイス。

吹くとガーガーという音が鳴る。

なお、この笛は要所要所で出番がある重要なアイテムなのだ。

バスが船になる瞬間

亀戸を抜け、いよいよ旧中川が見えてきた。

スカイダックは川へ向かって降りていく。

ここはちょっとした公園のようなスペースになっているため、辺りにいた人たちがざわざわと注目しだした。

おお、位置が高いから下るだけで迫力がある。本当に大丈夫なの!?

いよいよ入水します!

ちょ、ちょっと待って!心の準備がまだだ!

「はーい。じゃあいきますよー!みなさん、掛け声よろしくお願いします!」

3、2、1 スカーイダーック!!

ザッパーン!!

中からはこんな感じです。

ザッパーン!!

否が応でも盛り上がる。

安全とわかっていてもちょっとドキドキした。

ちょっとくらい濡れる覚悟をしていたが、車内に水は全く入ってこなかった。全部外側にはねるのか。

すでにバスは船と化しているのだ。

どうしてこんな鉄の塊が浮くんだろうな。

僕の中で飛行機と船はいまだに謎が多い。

改めて見ると不思議な絵だ。カバのようだなと思ったけど、アヒルなんです。スカイダックなので!

ユリカモメがランデブー。

旧中川では、カヌーを練習している人がたくさんいた。

橋をくぐりますよー。

船からじゃないと決して見れない景色。

このパイプは電気などの配線らしい。橋の下はそんなことになっていたのか。重要なライフラインじゃないか。

江東区中川船番所博物館。水運関係や江東区の歴史に関するものが展示されている。

陸では絶対に見ない標識だ。

川からの目線でないと見えない電光掲示板。川には川のルールがある。

 

「このスカイダック、最高速度は7ノットなんです。体験してみましょう!」

「みなさん、笛を吹いてスカイダックを応援してくださーい!はいっ!」

笛の出番だ!

ガー!ガー!ガー!

 

一斉に車内、いや船内に鳴り響くガーガーという笛の音。サッカーの応援みたいだ。

ブイイイン!

乗客みんなの応援もあって大きなエンジン音を鳴らしながら船は最大出力の7ノットで進む。が、正直さほど早くは感じない。

ちなみにノットは一時間に一海里進む速さ。と言われてもよくわからない。

7ノットは時速約13km。だらだらと自転車を漕いでいるスピードだと言えばイメージできるだろうか。

奥に見えるのは東大島駅。

この駅、実はちょっと珍しくて駅自体が橋になっている。

これはホームにある一本の柱。東京ってだいたい川を挟んだら区が変わる。ということは……

駅の中で区の境界があるのだ。

このように川を跨ぐ駅はいくつかあるらしいのだが、初めて見たのでちょっと興奮した。

船に乗っている時間はおよそ20分くらいだろうか。名残惜しいが、そろそろ陸に上がるみたい。

スカイダックが近づいてくる。

ガイドさんの話によると、水中でのスカイダックをまっすぐ運転するのはけっこう技術が必要とのこと。

つまりこの陸に上がる瞬間は、一番運転技術が試されるということだ。

無事に上陸。運転手さんに感謝。

なに食わぬ顔で船はバスに戻った。すごいことなんだけどね。

ここで10分くらいの休憩が入る。

その間にバスはシャワーを浴びる。

各々トイレに行ったり、売店で飲み物を買ったりして過ごす。10分はちょうど良い休憩時間。

あとはスタート地点に戻るだけだ。

「このスカイダック、水陸両なので車としてのエンジンと、船としてのエンジンの二つを搭載しています」

ちょうど僕の席の真横に、船としてのエンジンがあるらしい。

ナンバープレートも車のものと船のもの、二つが必要になるとのこと。

これが船としてのナンバープレート。イイな・・・シクシ!

「では、ここでクイズです!このスカイダック、一台いくらするでしょうか?」

ガイドさんは、お客さんに答えを聞いていく。

二千万円!三千万円!オークションのように値が上がっていく。

いや、船だぞ、これ。そんなもんじゃ効かないはず……と、思っていても出しゃばれないのが僕だ。

「正解は・・・◯◯◯◯◯円でした〜。でもこのスカイダックのチョロQは千円で買えます。ぜひ、おかえりの際はご購入お願いします❤︎」

そうきたか。金額の答えは乗って確かめてください。

行きと同様、またバスは亀戸を通る。

「ここ亀戸には小さな亀と、大きな亀が隠れているんですよ〜。みなさま、左の歩道をご覧ください」

「歩道のタイルが亀の形になっています。これが小さな亀の方です」

おお、確かに。言われないと気づかないと思う。

「そして大きな亀はすでに見えているんですよ。さて、どこでしょう〜?」

乗客から「歩道橋〜」と声が上がる。

「正解!よくご存知でしたね!」


この歩道橋、上から見ると亀になっているのだ。
[引用:googlemap]

結構知られているらしいのだが、僕は知らなかったのでびっくりした。こういった遊び心めちゃめちゃイイですよね。

亀戸升本本店。ここは、有名ですね。

江戸野菜と言われる亀戸大根だ。江戸野菜って響きがいいな。

続いてガイドさんが紹介してくれたのは香取神社。

「さあ、ここにも大根があるんですよ〜。よ〜く見てくださいね〜」

「みなさま、大きな大根が見えましたか〜」

「見えた!」「えーどれー?」

車内では楽しい声が上がる。この空気感はガイドさんの腕のおかげだ。

気がつくとスカイツリーも近くなっている。

みなさま、このゆるキャラをご存知でしょうか?

スカイツリーの付近、押上と業平橋地区の「押」と「業」が合わさっておしなりくんと言います。

さあ、もうすぐおしなりくんのお家があるんですよー。呼んだら出てきてくれるので、みんなで呼んでみましょう!

せーのっ

「おーしーなーりくーん」

しーん

あれ?今日はお留守かな〜?

ガラガラっ。よいしょ、よいしょ。

みなさん、おしなりくんが出てきてくれましたよー!

おそらくバスの到着に気づくのが遅れたのだろう。

やっとこやっとこ、入り口の幅ギリギリのおしなりくんが苦労して出てきた。毎回これをやってくれるのかな。頭がさがるサービスだ。

さあ、スタート地点のチケット売り場にもどってきましたよ。

これにてスカイダックの旅は終了です。

スカイダックまとめ

素直に楽しかった!と言うのが感想だ。

普段、この辺りに来る機会がないので知らない土地を解説付きで巡るというのも新鮮だった。あの水に入る不思議な瞬間は、今でも思い出せる。

お子様もとっても楽しめると思うので、一度はぜひ乗ってみるのをおすすめします。

残るは空だな。未来には水・陸・空を自在に行き来するバスができているのだろうか。

スカイダック公式サイトはこちら

ゆりかもめが触れそうなくらい近くまできてビックリした。

主にツイッターにいます→@kenihare 無言フォロー嬉しいです。


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